注意: このタスクを使用する前に、Ant を実行するユーザーは PVCS のコマンド (`get` および `pcli`) にアクセスでき、リポジトリへのアクセス権を持っている必要があります。リポジトリの指定方法はプラットフォームに依存するため、プロパティを使用してリポジトリの場所を指定してください。
作成者
バージョン 1.1—2001/06/27
UNC パス名とパスでの「()」の使用に関する問題が修正され、`updateonly` 引数が導入されました。
バージョン 1.0—2001/01/31
初回リリース。
`pvcs` タスクを使用すると、Ant のユーザーは PVCS (Polytron Version Control System) リポジトリから最新版のソースコードを取得できます。現在は MicroFocus が所有しています。
このバージョンは、Windows および Solaris 環境下で PVCS バージョン 6.5 および 6.6 に対してテストされています。
`pvcs` タスクは、PVCS リポジトリ、およびオプションでそのリポジトリ内のプロジェクトを指すように設定され、その指定からリポジトリに含まれるファイルの最新バージョンを取得できます。
| 属性 | 説明 | 必須 |
|---|---|---|
| repository | リポジトリの場所 (PVCS マニュアルを参照)。 | はい |
| pvcsproject | ファイルを取得する PVCS リポジトリ内のプロジェクト。 | いいえ; デフォルトはルートプロジェクト「/」 |
| label | このラベルが付いたファイルのみが取得されます。 | いいえ |
| promotiongroup | このプロモーショングループ内のファイルのみが取得されます。`label` タグと `promotiongroup` タグの両方を使用すると、プロモーショングループ内にあり、そのラベルが付いたファイルが取得されます。 | いいえ |
| config | デフォルト以外の `.cfg` ファイルのパス。絶対パスまたはプロジェクトのベースディレクトリからの相対パスで指定できます。 | いいえ |
| force | 「yes」に設定すると、存在し、書き込み可能なすべてのファイルが上書きされます。デフォルトの「no」では、書き込み可能なファイルは無視されます。これにより、PVCS コマンド `get` が質問を停止します! | いいえ; デフォルトは「no」 |
| workspace | `workspace` を指定することで、ファイルはその場所に抽出されます。PVCS ワークスペースは、作業ファイルの場所の名前であり、場所自体ではありません。PVCS GUI クライアントを使用してワークスペースの場所を定義します。 | いいえ; デフォルトは現在のユーザーのデフォルトワークスペース |
| pvcsbin | 一部のシステムでは、PVCS 実行ファイル `pcli` と `get` が `PATH` に見つかりません。このような場合、この属性は、前述の実行ファイルを含む PVCS インストールの `bin` ディレクトリに設定する必要があります。この属性が指定されていない場合、タグは `PATH` 環境変数を使用して実行ファイルが見つかることを期待します。 | いいえ |
| ignorereturncode | 「true」に設定すると、PVCS コマンドの実行からの戻り値は無視されます。 | いいえ |
| updateonly | 「true」に設定すると、既存のローカルファイルよりも新しい場合にのみファイルが取得されます。 | いいえ |
| filenameformat | `java.text.MessageFormat` に適した形式でのフォルダ名の形式。アーカイブ拡張子が `-arc` でないリポジトリはこれを設定する必要があります。 | いいえ; デフォルトは「{0}-arc({1})」 |
| linestart | `pcli` コマンドの出力を解析するために使用されます。パーサーはすでに「/」と「\\」を認識しています。このプロパティは、ドライブレターマッピングを介して Windows プラットフォームでリポジトリにアクセスする場合に役立ちます。 | いいえ; デフォルトは「P:」 |
| revision | 指定されたリビジョンを取得します. | いいえ |
| userid | 指定されたユーザーIDを使用します. | いいえ |
このタスクは、ファイルを取得する PVCS リポジトリ内のプロジェクトを表すネストされた `<pvcsproject>` 要素をサポートしています。`<pvcs>` タスクの下に複数の `<pvcsproject>` 要素をネストすることにより、複数のプロジェクトを指定できます。
| 属性 | 説明 | 必須 |
|---|---|---|
| name | PVCS プロジェクトの名前 | はい |
次の設定は、pvcs リポジトリ内のファイルの最新バージョンを取得します。
<!-- =================================================================== --> <!-- Get the latest version --> <!-- =================================================================== --> <target name="getlatest"> <pvcs repository="/mnt/pvcs" pvcsproject="/myprj"/> </target>
次に、`ant getlatest` を実行します。
これにより、次の出力が表示されます
getlatest: [pvcs] PVCS Version Manager (VMGUI) v6.6.10 (Build 870) for Windows NT/80x86 [pvcs] Copyright 1985-2000 MERANT. All rights reserved. [pvcs] PVCS Version Manager (get) v6.6.10 (Build 870) for Windows NT/80x86 [pvcs] Copyright 1985-2000 MERANT. All rights reserved. [pvcs] c:\myws\myprj\main.java <- C:\mypvcs\archives\myprj\main.java-arc [pvcs] rev 1.1 [pvcs] c:\myws\myprj\apache\tool.java <- C:\mypvcs\archives\myprj\apache\tools.java-arc [pvcs] rev 1.5 BUILD SUCCESSFUL Total time: 19 seconds
次の例では、ネストされた `<pvcsproject>` 要素を使用して、2 つのプロジェクトから pvcs リポジトリ内のファイルの最新バージョンを取得します。
<!-- ===================================================================-->
<!-- Get latest from myprj and myprj2 -->
<!-- ===================================================================-->
<target name="getlatest2">
<pvcs repository="/mnt/pvcs">
<pvcsproject name="/myprj"/>
<pvcsproject name="/myprj2"/>
</pvcs>
</target>
次に、`ant getlatest2` を実行します。
これにより、次の出力が表示されます
getlatest2: [pvcs] PVCS Version Manager (VMGUI) v6.6.10 (Build 870) for Windows NT/80x86 [pvcs] Copyright 1985-2000 MERANT. All rights reserved. [pvcs] PVCS Version Manager (get) v6.6.10 (Build 870) for Windows NT/80x86 [pvcs] Copyright 1985-2000 MERANT. All rights reserved. [pvcs] c:\myws\myprj\main.java <- C:\mypvcs\archives\myprj\main.java-arc [pvcs] rev 1.1 [pvcs] c:\myws\myprj\apache\tool.java <- C:\mypvcs\archives\myprj\apache\tool.java-arc [pvcs] rev 1.5 [pvcs] c:\myws\myprj2\apache\tool2.java <- C:\mypvcs\archives\myprj2\apache\tool2.java-arc [pvcs] rev 1.2 BUILD SUCCESSFUL Total time: 22 seconds